マルチメディア推進フォーラム PART945【オンライン限定】
「ICTで水と命を守る」
WEBでお申込み メール申込用フォーマット PDFファイル(FAX申込書付き) | |
開催日 | 2024年4月24日(水) 13時00分~16時40分 |
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場所 | オンライン限定 |
受講料 | 52,150円 (消費税込) |
趣旨・論点
●水災害への備え●飲み水の管理
●農業用水の管理
●水質管理
動機:水はあらゆるいきものの生命維持に欠かせない。世界に目を向けると、安全な水を手に入れられない人が6億6000万人もおり、毎日800人の子供が不衛生な水によって命を落としているという。また、水資源獲得のための河川に関する国際係争もあとをたたない。このような悲惨な現実に対し、我が国は森林や海洋資源が豊富にあり、水に恵まれた環境にあるといえる。しかし、農作物や食肉の多くを輸入に頼っていることを考えると、それらを育てるのに必要なバーチャルウォーターに大きく依存していることに気づかざるをえない。一方、洪水や土砂崩れ、津波といった数多くの水に関わる災害に遭遇し、様々な対策が講じられてきた。にもかかわらず、毎年、洪水被害のニュースを耳にする。また海の汚染、特にマイクロプラスチック問題は海洋生物の食物連鎖に悪影響を及ぼすだけでなく、それが地球温暖化を引き起こしていることも明らかになってきた。水を守ることが、命を守り、地球を守ることになると考えられる。
課題:水を守ることの重要さと裏腹に、大きな困難を伴うことが容易に想像できる。海や河川など広大な自然を対象にしなければならないうえに、気象の影響で短時間のうちに大きく変化することので、人手に頼る方法では限界がある。IoT、AI、画像技術などICTの総力を結集してでも水を守ることが急務といえる。事実、各省庁を筆頭に、多くの機関がICTの活用を活用した水の管理を検討している。例えば、厚生労働省は水道分野で、農林水産省は農業用水の管理で、また、国土交通省は河川の水位管理にICTの利用を模索している。
趣旨:水を守ることを目的にICTの活用を検討・実践している講師の方々にご登壇頂く。水害からの防災、農業のスマート化、水質管理など先進的な取り組みの現状をご紹介頂き、今後の課題や将来の方向性を共有していただく。併せて、ICTの現状と将来にむけた開発の方向性を議論できる講演会になることを願う。
(座長-総合司会)
東京大学 名誉教授 齊 藤 忠 夫
スケジュール
各講演最後に質疑応答を設けてあります。
- (基調講演)
- ●ICTと役割の変化
●デジタル社会の到来
●IoTによるセンシングとSDGsへの貢献
- 東京大学 名誉教授
齊 藤 忠 夫 氏
- 東京大学 名誉教授
- 「ICTの利活用による水管理・水防災」
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●フィールドデータを遠隔監視「SESAMEシステムの開発」経緯
P2P から M2M の時代へ ―
●水管理としての使い方、農業用水路、工業用水路の管理
(インドネシアで、JICA 中小企業海外展開支援事業 2013-2017)
●危機管理型水位計「SESAME Ⅱ-02C」の開発
●簡易型河川監視カメラ「SESAME-CAMERA」の開発
●農業(施設園芸), 漁業(養殖)現場における活用
●結果の見える化,WEBシステムの開発と,そのデータの利活用
●農業土木コンサルタントの視点から見たICTの利活用分野
ICT もしくは、IoTと呼ばれるセンシングとそのデータの利活用は、ずいぶんと以前から言われてきたが、その普及はまだまだ十分と言えない。特に,屋外のデータを簡単に収集し、解析するという技術は、主として官公庁で必要とされる技術である。2000年頃から携帯電話データ通信網ができたことから、急速に使用される時代が来るとおもわれていたが、その普及は遅遅として進んでこなかった。その理由として,屋外から無線でデータ通信を行う時に,有線に比べて確実性が劣るとされたからである。また、電話網を使うと,災害時に通話規制がかかり通じなくなると思われていたからである。しかしながら、東日本大震災を機にデータ通信,つまりメール等が一番つながりやすく、また、有線回線より確実に連絡を取り合える事が証明された。また、その復旧も簡単で,一般公衆電話回線(有線)の復旧に比べると圧倒的に速かった。
このことから、国土交通省においても、中小河川の洪水を的確に認知するために安価な水位計として,危機管理型水位計の設置実験を行い,その有効性が認められ,危機管理型水位計や、簡易型河川監視カメラ等の配置が一気にすすみました。
これは、このようなシステムを製作,運営する業者として非常に嬉しいことであったが、より速く,携帯電話網を利用した遠隔監視システムを採用されても良かったのではないかと思う次第です。
本日は、国内外のフィールドからのデータを簡易的な、太陽電池とバッテリーで長期間動作するSESAMEシステムを紹介します。野外の過酷な環境下にあるデータは、クラウドサーバーに収集され、WEBにて多くの人々に同時に,かつ簡単にデータを確認する事が出来ます。
- 株式会社みどり工学研究所
所長
繁 永 幸 久 氏
- 株式会社みどり工学研究所
(休憩)
- 「ICTを活用したほ場・水利施設の水管理自動制御システム」
- ●作業
ポンプ操作、ため池のゲート操作、パイプラインの詰まり管理、給水栓開閉
●ほ場給水栓の遠隔・自動制御
●ポンプ場の遠隔・自動制御
- 農業・食品産業技術総合研究機構
水利工学研究領域長
桐 博 英 氏
- 農業・食品産業技術総合研究機構
(休憩)
- 「水産業の課題解決と発展につながるテクノロジー」
- ●水産現場における課題とデジタル化
●24時間遠隔水質管理システム「IoT水質センサー」
●特許取得技術「AI魚体サイズ測定カメラ」
- 株式会社アイエンター
マリンテック事業本部
チーフ
遊 見 祐 介 氏
- 株式会社アイエンター